1. トップ
  2. > 分析事例
  3. > LP・フォーム・コラム…クイックに成果を上げるサイト改善の3事例【SMBC日興証券様セミナー(2)】

分析事例

LP・フォーム・コラム…クイックに成果を上げるサイト改善の3事例【SMBC日興証券様セミナー(2)】

SMBC日興証券様では、支店窓口で担当者のアドバイスを受けながら取引をする「総合コース」に加え、インターネット上で取引をする「ダイレクトコース」の2種類があります。

この記事では、「ダイレクトコース」の新規顧客獲得の取り組みの中で、USERGRAMを活用してクイックな改善を行なった3つの事例、

  • 口座開設LPからの離脱率改善
  • 口座開設フォームの離脱率改善
  • SEO目的のコラムコンテンツの直帰率改善

をご紹介します。

※この記事は、2019年10月30日に実施されたSMBC日興証券様ご登壇セミナーの内容をもとに作成しています。当日の内容より、USERGRAMの導入経緯や今後の展望にまとめた記事はこちら
【SMBC日興証券様ご登壇セミナーレポート(1)】3か月で成果創出!新規獲得数の伸ばし方 ~USERGRAM活用のコツを掴むまで

口座開設LPからの離脱率を改善

SMBC日興証券様では、自社での証券取引に興味をもったユーザについては、本体サイトではなく口座開設用のLPに誘導しており、ユーザにはこのLPから離脱せず、そのまま口座開設(コンバージョン)してもらおうと注力していました。

しかし、USERGRAMで実際のユーザ行動を見てみると、LPに流入した後、すぐにコンバージョンするのではなく、一度LPを離脱した後、Yahooなどで再度検索して本体サイトに流入し、取扱商品一覧や株式手数料、コース比較など様々なページを閲覧しているユーザが想像以上に多いことがわかりました。

本体サイト内でのユーザ行動を細かく追ってみると、ちょうど数ヶ月前にリリースした新サービスからSMBC日興証券に興味を持ってLPに流入したものの、その新サービスの情報が見つけられずに離脱。再度検索して、本体サイトに行く…という状況が見えてきました。

「新サービスの情報に興味を持っているお客様がこんなにいるというのも想定外でしたし、『LPはLP内で完結させ、外に出さない』ことが鉄則だと思っていました」とSMBC日興証券様の美根様。

しかし、実際のユーザ行動を踏まえると、ユーザが関心を持ってくださっている情報にLPからスムーズにたどり着ける方が、口座開設の後押しになりそうです。

この発見点を受け、ユーザが本体サイト内でよく見ていた新サービス「AI株式ポートフォリオ診断」や、ダイレクトコース限定の優遇特典をLP内に組み込み、詳細を知りたい場合には本体サイトへもリンクできるようにしました。

口座開設フォームの離脱率を改善

フォームから離脱するユーザも予想外の行動をとっていました。フォームに入力している途中にGoogleで検索して本体サイトの用語集を見た後、再度フォームに戻るという行動が多くあったのです。

証券会社の口座開設時には、「特定口座」「特定管理口座」「株式数比例配分方式」などを選ぶ必要がありますが、初めて証券会社で取引をする方にとってはそれぞれの詳細が分からない人も多いはずです。

「実際の行動を見た今であればそういったお客様の行動は当然のように思うのですが、それまではお客様視点を持ちきれず、フォームを短くするために専門用語を使ったフォームを作ってしまっていました

「USERGRAMを見て、わざわざお客様に調べさせてしまっているということが分かり、申し訳ない気持ちになりました」

この発見を元に、フォーム内の専門用語を分かりやすい表現に変更したり、本体サイトの用語説明ページへのリンクを貼ったりしました。

その結果、フォームから検索エンジンに離脱するというケースはほとんどなくなりました。

SEO目的のコラムコンテンツの直帰率を改善

SEO目的で作成している17本のコラムコンテンツについても改善につながる新たな気付きが得られました。

例えば、「信用取引」というワードで検索してコラムに流入したユーザが、一度離脱した後、再度「空売り」というワードで検索して別のコラムに流入するといった、検索エンジンとコラムを行ったり来たりする行動が多く見られました。

各コラムの下部には、別のコラムへのリンクも置いていたのですが機能していなかったのです。

そこで、あるコラムを見た後に検索・閲覧されるコラムや、関連するコラムを、ページ下部により大きいパーツで掲載するなどの改善を行いました。

その結果、直帰率が改善し、サイト内回遊率が2倍になりました。

SMBC日興証券様ご登壇セミナーに関する記事

この記事は、2019年10月30日に実施されたSMBC日興証券様ご登壇セミナーの内容をもとに作成しています。

当日の内容より、業務におけるUSERGRAMの位置付けや活用シーンについてまとめた記事はこちら