1. トップ
  2. > 分析事例
  3. > 「検索条件の保存」機能の利用状況把握と改善

分析事例

「検索条件の保存」機能の利用状況把握と改善

対象サイト・検証したい施策

エンジニア向けの求人を紹介する転職サイトで設置している「検索条件の保存」機能

状況・課題

転職時の希望条件がある程度固まっており、条件を細かく指定して求人を探しているユーザ向けに、求人の検索条件を保存しておく「検索条件の保存」機能を設置している。

自分にあった求人を効率的に見つけられることで、求人への応募数を増やすことを目的としているが、この機能が狙いどおりに使われているかを確認したい。

気になっていたこと・観察する前の想定

  • 「保存する」ボタンが検索条件を指定するエリアの下の方にあるので、保存機能があることに気づいていないのでは?
  • 検索条件を保存したものの、保存した条件がどこから見られるのかが分かっていないのでは?

観察テーマ

ユーザは「検索条件の保存」機能に気づいているか?保存した検索条件をスムーズに再利用できているか?

ユーザの抽出方法

コンバージョン

求人応募

行動絞り込み

サイト内のページを閲覧
・サイト内URL→「検索条件の保存」ページのURL

↓ 前の訪問から7日以内に

サイト内のページを閲覧
・サイト内URL→「保存した検索条件で再検索した場合のパラメータ」を含む

観察結果

気になるユーザ行動1

訪問の度に同じ検索条件を指定して検索を繰り返した後、「検索条件の保存」機能を使っている。
(検索条件を保存する機能があることになかなか気づけなかったのではないか)

気になるユーザ行動2

検索条件を保存しても、その条件の再利用をしていないユーザが複数いる。
検索条件を保存後、「複数検索条件」などのページを行き来している行動が見られる。
(保存した条件がどこから見られるのかが分からず、検索機能の周辺を探し回っているのではないか。もっと見つけやすい導線にすべき)

発見点まとめ

  • しばらく検索を利用した後に「検索条件の保存」を利用し始めるケースが多く、「検索条件の保存」機能に気づくタイミングが遅い
  • 条件を保存したまま再利用しないユーザもいて、どこから再利用できるのかが分かりづらい

改善案

  • 複数の条件を指定して検索したユーザに対しては、検索後に「この条件を保存しますか?」のアラートを出し、機能の存在に気づきやすくする
  • 現在、保存した検索条件はマイページ内から見られるが、検索条件の入力エリア内にリンクを置くなどして、検索の過程で保存した条件を呼び出しやすくする
阪部絵梨
大阪弁が抜けない関西人。前職の教育企業では塾を立ち上げ続けて3年半。みんなが夢に向かって頑張れる環境作りにやりがいを感じてきました。USERGRAMを通じてみんなが誰かのために働けるHAPPYな世界を目指すため、日々奮闘中。趣味は、バイクで綺麗な景色を見に行くことと美味しいキャンプ飯を作ること。