対象サイト・検証したい施策
中古マンションを販売する不動産サイトに設置されている「最近見た物件」ページ(=閲覧履歴ページ)
状況・課題
過去に見た物件をもう一度見たいユーザ向けに、「最近見た物件」ページへのリンクをトップページに設置している。
トップページの情報を整理・集約するにあたり、このページがどんな目的で利用されているのかを把握し、適切な導線を考えたい。
気になっていたこと・観察する前の想定
- 過去に見た物件の中で特に気になった物件がある場合に「最近見た物件」を見ているとしたら、「最近見た物件」から問い合わせにつながるケースが多いのではないか?
- 「最近見た物件」ページを利用するユーザは、気になる物件を保存できる「お気に入り」機能とどう併用しているのか?
観察テーマ
「最近見た物件」ページは問い合わせに直結しているのか?「お気に入り」機能とどう併用されているのか?
ユーザの抽出方法
コンバージョン
問い合わせ
行動絞り込み
サイト内のページを閲覧
・サイト内URL→「最近見た物件」ページのURL
↓ すべての訪問
サイト内のページを閲覧
・サイト内URL→「物件詳細」ページのURL
↓ すべての訪問
コンバージョン
・コンバージョン→「問い合わせ」
観察結果
気になるユーザ行動 1
「問い合わせフォームまで行ったがセッション切れで戻された」「問い合わせフォームまで行ったが途中で別の物件が気になりフォームから離れてしまった」などのユーザが、「最近見た物件」ページ経由で問い合わせをしている
(すぐ問い合わせるつもりだった場合などは、あえてお気に入り登録していないことも多そう。気になる物件をもう一度見る導線として、「最近見た物件」ページはやはり重要そう)
気になるユーザ行動 2
「お気に入り」に入れた物件を「最近見た物件」から探して問い合わせしているユーザが複数名いる
(「お気に入り」した物件がどこから見られるのかが分からなかったのではないか?「お気に入り」がうまく機能せず、「最近見た物件」で代替されているケース。この場合は「お気に入り」側の改善が必要そう)
発見点まとめ
- 「最近見た物件」は問い合わせる気満々だったのにできなかった物件に問い合わせる際に使われることが多い
- 「お気に入り」に保存していても、使い方がわからず「最近見た物件」から問い合わせるケースがある
改善案
- 「最近見た物件」はユーザが問い合わせ意欲の高い状態で戻ってくるため、トップページに物件名まで露出し、スムーズに問い合わせできるようにしたい
- 「お気に入りした物件」ページへの導線を分かりやすくし、「お気に入り」機能をより活用できるようにする