様々なサイトで見かけ、ユーザにも利用されやすい「ランキング機能」。サイトの標準機能となっているからこそ、実装したのち効果検証や改善を行っていない、という企業様も多いのではないでしょうか。
しかし、ユーザに利用されやすい機能だからこそ、改めて検証してみることでCVRアップにつながる発見があるかもしれません。
この記事では、ランキング機能を利用するユーザの行動をもとに、機能改善につながる気づきを得られた事例をご紹介します。
人気求人ランキングは、本当にCVにつながっているの?
ある転職の求人情報サイトでは、人気ランキング順に求人を紹介するコンテンツを掲載していました。
求人条件に対して明確なこだわりがないユーザ向けに、「総合ランキング」「営業職ランキング」「事務職ランキング」の3種類の人気ランキングを設置することで、そこから求人応募を行ってほしいという意図がありました。
ランキングから希望の求人を見つけられていないユーザを発見
多くの求人サイトで取り入れられているものの、「人気求人ランキングは本当にCVにつながっているのだろうか?」と疑問を持った担当者。
USERGRAMで「ランキングページを閲覧し、応募完了したユーザ」を観察することにしました。
すると、ランキングから自分にマッチする求人を見つけられていないユーザが多くいることが分かりました。
もともと「求人条件に対して明確なこだわりがないユーザ」向けに設置していたランキング機能。
しかし、一度ランキングページを閲覧するもののすぐに離脱し、その後、検索機能を使って「神奈川×営業」といった条件で求人を探して、応募に至っているユーザがいることがわかりました。
具体的な求人条件の希望は持っていなくとも、希望の勤務地と職種は決まっているユーザが多く、ランキング表示だけでは希望の求人を見つけきれず自身で検索していたのです。
勤務地と職種で絞ったうえで、ランキング表示する機能を搭載
「譲れない条件を絞った上でランキング表示ができれば、そこから応募につながるのではないか?」
そう考えた担当者は、ユーザが検索時に必ずと言っていいほど条件指定していた「勤務地」と「職種」を絞った上でランキング表示する機能を搭載する、という改善案を実行することにしました。