対象サイト・検証したい施策
インテリアや生活雑貨を扱うECサイトで会員向けに実施した「お気に入り登録キャンペーン」ページ
状況・課題
会員ユーザを対象に、有名モデルがプロデュースした限定商品を発売前に紹介し、商品をお気に入り登録したユーザには抽選でその商品をプレゼントするというキャンペーンを実施し、メルマガで告知・集客を行った。
まずはお気に入り登録してもらうことで、その後の購入のきっかけを作ることを狙ったキャンペーンだったが、想定したほどお気に入り数が伸びなかった。
キャンペーンページから気に入った商品をお気に入り登録するまで、ユーザ行動上、どんな課題があったかを検証したい。
気になっていたこと・観察する前の想定
- 複数の商品をお気に入り登録できる、ということがうまく伝わっておらず、お気に入りしたい商品が複数あっても1つしかお気に入りしなかったのでは?
- キャンペーン対象の商品数を少なめにしたが、本来キャンペーンの対象でない関連商品などを、誤ってお気に入りしているのでは?
観察テーマ
「お気に入り登録キャンペーンページ」流入後、気になる商品のお気に入りするまでにどう行動しているか?
ユーザの抽出方法
コンバージョン
商品購入
行動絞り込み
サイト内のページを閲覧
・サイト内URL→キャンペーンページのURL
↓ 同じ訪問
イベント(下記※参照)
・イベント名→「お気に入り登録」
※イベント:USERGRAMでは「お気に入り追加」や「PDFダウンロード」など、ページ遷移を伴わないユーザ行動を「イベント」として計測することが可能です。イベントの設定方法はこちらをご参照ください
観察結果
気になるユーザ行動 1
キャンペーンページに流入後、ある商品の詳細ページに遷移してお気に入り登録。その後、ページ下部のバナーから新着商品の特集に流れ、そのまま離脱している。
(1つしかお気に入りしていないユーザだが、複数お気に入りしていいことが分からなかった、というよりは、商品ページでお気に入りした後にキャンペーンページに戻る導線がなく、別の特集に関心が移ってしまったことが問題だったといえそう。次回、同様のキャンペーンを実施する際には、商品ページからキャンペーンページに戻る導線を用意したほうがよい)
気になるユーザ行動 2
キャンペーンページで紹介されていた商品についてお気に入り登録した後、その商品の関連商品(今回のキャンペーンでは対象外)をいくつか閲覧。その後「戻る」ボタンを何度もクリックしてキャンペーンページに戻っている。
(キャンペーン対象外の関連商品に流れているケース。キャンペーン対象と誤解しているかは分からないが、関連商品からキャンペーンページに戻りづらいのは課題。商品の詳細ページに遷移すると関連商品を見たくなるのは自然なので、キャンペーンページ上で商品の詳細情報をもっと紹介してキャンペーン内でお気に入り登録できるようにし、もっと見たい場合は詳細ページに遷移する、という流れにするのもありそう)
発見点まとめ
- キャンペーンページから商品ページに遷移後、キャンペーンページに戻らず、別のページに流れてしまうケースが多い
改善案
- 商品ページからキャンペーンページに戻りやすいように、商品ページにキャンペーンページへのリンクを用意する
- または、キャンペーンページ内でお気に入り登録できるよう、キャンペーンページ内に商品の詳細情報を盛り込む