■この記事でわかること
・LINE経由でキャンペーンLPに流入したユーザの行動を分析した
・LINE会員にはキャンペーン告知が重なりがちで、混乱させている
・LINEメッセージをブックマーク的に利用していることがある
対象サイト・検証したい施策
マタニティウェア専門のECサイトで、LINEやサイト内バナーで集客している「期間限定キャンペーン」ページ
状況・課題
期間限定の割引キャンペーンを企画し、サイト内バナーのほか、LINEでお友達登録してくれているユーザ向けに告知を行った。
LINE施策は始めたばかりなので、LINE経由で流入したユーザがキャンペーン申込みまでにどう行動しているかを把握し、今後のメッセージ配信の参考にしたい。
気になっていたこと・観察する前の想定
- LINE側でのメッセージは、顧客の反応を見ながら毎回アレンジしているため、LINE側の打ち出し方とキャンペーンページ側のコンテンツの間で勘違いや迷いが生じているのではないか?
- メッセージ中心で運用しているが、画面下部のリッチメニューが利用されることもあるのか?
観察テーマ
LINEメッセージ経由で流入するユーザはキャンペーン申し込みまでにどのような行動をしているか?
ユーザの抽出方法
コンバージョン
商品購入
※コンバージョン属性で「期間限定キャンペーン利用」を指定
行動絞り込み
サイト内のページを閲覧
・サイト内URL→「LINEメッセージ内のリンクに付与したパラメータ」を含む
観察結果
気になるユーザ行動 1
LINEメッセージでキャンペーンを告知するたびにサイト訪問してくれている。2週間ほど色々なキャンペーンページを行き来した後、「期間限定キャンペーン」を利用して商品を購入
(LINE経由でキャンペーンページに流入した場合でもキャンペーンページをしっかり読んでくれており、LINEメッセージ→キャンペーンページでの混乱はあまりなさそう。一方、この時期、複数のキャンペーンが重なっており、キャンペーン同士の違いが分からず迷っていたのかも。特にLINE会員向けにはキャンペーン告知のメッセージが日替わりで届く状態のため、似た内容のキャンペーンは同時期に企画しないようにしたり、各キャンペーンの内容の短文紹介を用意したりする )
気になるユーザ行動 2
キャンペーンについて告知したメッセージではなく、画面下部に表示されるリッチメニューからサイトトップへの流入を繰り返し、肌着を探している。サイトを回遊する中で、サイト内バナーから「期間限定キャンペーン」に流入し、キャンペーンを適用して商品を購入
(このユーザのように、サイト流入の起点が検索ではなく、LINEになっているケースが複数見られた。メッセージは流れていってしまうため、実施期間が長いキャンペーンや多くのユーザが利用するページはリッチメニュー内でも紹介することで、ユーザの目に触れやすく、ユーザの無駄な回遊も減らせそう)
発見点まとめ
- LINE会員向けには様々なキャンペーンの告知が重なるため、キャンペーン間の違いが分かりづらくなる
- 検索ではなくLINEがサイト流入の起点になっているケースがあり、そのためにリッチメニューが使われることもある
改善案
- 似通った内容のキャンペーンを重ねて実施しない。各キャンペーンには、短い紹介文をつけてそれぞれの違いをわかりやすくする
- 一定期間続くキャンペーンや、多くのユーザが利用するページをリッチメニューに表示する