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機能・操作方法

ユーザの観察時間が短縮できる「訪問サマリー」機能とは?

2021年7月に、ユーザ行動のサマリーを訪問(セッション)単位で確認することができる「訪問サマリー」機能をリリースしました。

本機能を活用いただくことで、今までよりも時間をかけずにユーザ行動の概要をつかむことができ、また観察を行う際に着目すべき行動を見つけやすくなります。

本機能は以下のような課題感を持っている方におすすめ
・1つの訪問のPV数が多く、行動の概要がつかみにくい・観察に時間がかかる
・課題発見に時間がかかる(特にECサイトやポータルサイトなど)
・CVまでの検討期間が長く、訪問頻度も高いため全ての訪問を観察すると時間がかかる

この記事では、本機能の概要と具体的な活用シーンをご紹介します。

※本機能はβ版でのご提供になります。 今後、機能の追加や修正・停止などの変更があることをご容赦ください。
※製品アップデートにより仕様は変更になっている場合があります。仕様についての最新情報はUSERGRAMヘルプサイト内の記事をご確認ください。

機能の概要

これまでユーザの行動観察時には、個々の行動を細かく見てからでないとユーザ行動の概要がつかめず、特に行動量が多い場合には観察に時間がかかるケースが多くありました。

そこで、行動数が一定以上ある訪問に対して、「訪問サマリー」としてユーザ行動を分類・集計表示されたものが確認できるようになりました。
確認できるのは以下の5つの行動を行った回数と、閲覧ページの総滞在時間です。
※集計対象はウェブ計測のみです。アプリ計測やインポートしたデータは含まれません。

  • CV: コンバージョンタグで計測された行動データ
  • イベント:イベントタグで計測された行動データ
  • 流入:流入元の情報
  • 閲覧:サイト内でのページビュー 
  • 離脱:訪問の最後もしくは、流入前に起こった行動(閲覧ページ、CV、イベント)

詳細な仕様については、こちらのヘルプサイト記事をご覧ください。

活用シーン

ぜひ以下の4つの活用シーンも参考にしながら、観察を効率化していきましょう。

ユーザの訪問目的・CVまでのジャーニーをつかむ

各訪問の観察前に訪問サマリーを確認することで、該当の訪問において「ユーザは何をしたかったのか・どんな情報を知りたかったのか」といった訪問の目的をつかみやすくなります。
また、ユーザのCVまでの各訪問の行動を訪問サマリーで大まかに確認することで、ユーザの検討状況の変遷もつかみやすくなります。

このように、各訪問における訪問目的や検討状況の変遷を想定してから、行動観察を行うことで、各訪問においてポイントとなったページやユーザの状況をより推察しやすくなり、効率的に分析を進めていくことができます。

例)英会話スクールのサイトで、ユーザの検討状況の変遷をつかむために、CVまでの各訪問を訪問サマリーで確認

・最初の訪問:サービスの紹介・特徴のページを複数回見ている
 ⇒まず、サービスのことを知ろうとしているんだな
・2回目の訪問:○○区のスクール一覧ページや、コース・料金体系といったページをじっくり見ている
 ⇒自分の通える範囲にスクールがあるか探していそう。料金詳細をチェックしているので、検討段階に入っているのでは?
・CV時の訪問:お客様の体験記やよくあるご質問を入念に見ている
 ⇒不安が払しょくされた結果、CVに至ったのだな

課題や伸びしろにあたりをつける

特にPV数が多い訪問については、観察前に訪問サマリーを確認することで、事前に課題のありそうなページや、CVに貢献していそうなページにあたりをつけることができます。

事前にあたりがつけられるので、全ての行動をじっくり見ずとも、課題の発見がスムーズになります。

   

検証したい施策がどの程度CVに寄与していそうかを確認する

特に検証したい施策に触れた訪問のPV数が多い場合は、1つの訪問を観察するにも多くの時間がかかるかと思います。

そのような場合には、該当の訪問を観察する前に、訪問サマリーで以下のようなことを確認しておくことで、観察対象の施策がその訪問内でたまたま見られただけなのか、狙い通りに見てくれていそうか、などをある程度想定した上で観察に臨むことができ、観察時間の短縮に繋がります。

・施策に何回接触し、どれくらいの時間見ていたのか
・施策関連のページは見られているのか
・どのような文脈で見られていたのか

▲ECサイトで特集ページの検証をする場合

また、上記の項目を事前に確認することで、選んだユーザが観察すべきユーザなのかの判別にもお使いいただけるかと思います。

例えば、検証したい施策を「1回・2秒だけ見ていた」ということであれば、施策に触れてはいるが、ほぼCVに影響していないとみなしそのユーザを観察すること自体をやめる、逆になぜ施策があまり見られていないのか気になるので見てみる、などの判断ができます。

施策に触れていない訪問を効率的に見る

基本的に検証したい施策やページがある場合、行動絞り込み機能で該当の施策やページを指定してユーザを抽出し、ユーザの行動観察を行います。
その際は、通常検証したい施策やページに触れた訪問(黒い訪問バー)を中心に観察を行うことをおすすめしています。
とはいえ、その以外の訪問のユーザの動きも気になるかと思います。

そのため、該当の訪問以外については、訪問サマリーでまず確認し、もし気になる訪問であればじっくり見てみる、逆に特に見ても意味のなさそうな訪問であれば流し見する・見ないという判断をする などの精査をすることで、効率的に観察をすることができます。

特に以下図のように、検証したい施策に触れてから、狙い通りのCVやアクションをするまでの訪問が多い場合には、黒いバー以外の訪問は訪問サマリーを使って強弱をつけて観察するのがおすすめです。

左貫雅透
「顧客の成功」=「最大のモチベーション」!前職ではSaaS比較メディアでカスタマーサクセスに従事し、顧客志向の重要性を強く実感しました。USERGRAMに出会い、顧客体験を通じた成果実現を広くご支援していきたいと思いbeBit参画。ツールの枠を超えて価値提供できるよう奮闘しております!趣味は野球です!