ページが長いLPや記事コンテンツ、サービス紹介ページなどでは、USERGRAM上でユーザの閲覧秒数を確認しても、実際にどこまで読んでくれたのかは分かりません。
この記事では、ユーザがどこまでページをスクロールしたかを計測できる「スクロール計測」の概要と、そのメリットや計測方法についてお伝えいたします。
※製品アップデートにより仕様は変更になっている場合があります。仕様についての最新情報はUSERGRAMヘルプサイト内の記事をご確認ください。
目次
スクロール計測とは
スクロール計測とは、USERGRAMのイベント機能を活用した計測方法で、ユーザがページのどこまでスクロールしてくれたのかを、行動詳細画面にて確認できるものです。
ユーザがページ内の設定箇所までスクロールしたり、特定のコンテンツを表示したりしたタイミングで、イベントタグを発火させることで実現します。
例えば、ユーザがあるページを上から「25%」「50%」「75%」「100%」スクロールしたタイミングでタグを発火させる設定を行った場合、行動詳細画面には以下のように表示されます。
▼設定するページの例
▼USERGRAMの行動詳細画面上での見え方
※一度スクロールタグが発火した場合、ページ遷移しない限り、同ページ内で再度そのスクロールのイベントは表示されません。
したがって、例えば、ユーザがページの最下部(100%)までスクロールしたあと、ページの50%部分まで再度戻った場合でも、画面上では【25%→50%→75%→100%】と表示されます。
スクロール計測のメリット
スクロールしないと情報が全て確認できない縦に長いページ(LP、記事コンテンツ、サービス紹介ページなど)は、USERGRAM上でユーザの閲覧秒数を確認しても、実際にどこまで読んでくれたのかが分かりません。
しかし、スクロール計測設定をすると、ユーザがどこまで読んでくれているのか判別できるようになるため、
例えば、以下のように、ユーザの心理をより想像しやすくなります。
「閲覧時間が長いユーザなのに25%までしか読んでいない…内容が分かりづらくて離脱してしまったのかな?」
「閲覧時間が長くてスクロールも沢山してくれている!興味を持ってくれているのかな?」
「この情報は絶対に見てほしかったのに、そこまで到達してくれていない…ページ上部に置いたほうが良さそうだな!」
スクロール計測の設定方法
【1】計測内容の検討をする
まずは、ユーザがどこまでスクロールしたらタグを発火させるかを、用途に合わせて決めてください。
▼以下例
- 「細かくとりたいから25%、50%、75%、100%を計測しよう」
- 「ざっくり読んでくれればいいので、70%のタイミングだけ計測しよう」
- 「記事のどこまで読まれているか確認したいから、小見出しが表示されるごとに計測しよう」
※イベント設定できる数には上限があるので、その他計測したいポイントとの優先順位を踏まえた上で、スクロール計測設定の検討してください。
また、スクロール率を計測したいページも合わせて考えましょう。
サイトのすべてのページでスクロール率を設定してしまうと、観察画面が見づらくなってしまう恐れがあります。
縦に長いページ(サイトトップや記事ページなど)や、LPなどでスクロール率を計測するのがおすすめです。
【2】USERGRAM上にイベントを登録する
【1】で決めた内容を、USERGRAM上でイベントとして登録します。
計測したいスクロール距離ごと(25%,50%,75%…など)に1つイベントを登録する必要がありますのでご注意ください。
詳しくは、イベントの設定方法(Web計測)をご覧ください。
【3】イベントタグの取り出しを行う
【2】で登録したイベントタグを取り出します。詳しくは、計測タグの取り出し方をご覧ください。
【4】タグ設置
【3】で取り出したタグを、意図したタイミングとページで発火するよう、計測タグの設置方法を参照しながら設置してください。
またタグマネージャーをご利用の場合、タグを発火させるタイミングの設定について、以下のタグマネージャー提供元のマニュアルなどもご参照ください。
▼ GTMを利用されている場合 (※外部サイトにリンクします)
▼ YTMを利用されている場合 (※外部サイトにリンクします)
※上記は、ウェブページのスクロール率を計測する場合の設定方法です。アプリでのスクロール率を計測する場合の設定方法はカスタマーサクセスチームまでご相談ください 。