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インタビュー

【取材】どうやってるの?PDCA ~日本財託様の定例ミーティング編

「データに基づくPDCAが大事だと分かっているが、日々の業務に追われてDoばかりになってしまう」
「チームメンバーの育成をしたいが、どうしたら良いのか分からない」

デジタルマーケティングでよく聞くこんなお悩み。USERGRAMカスタマーサクセスチームではお悩み解決のヒントとして、USERGRAMをご利用中の企業様がPDCAやチーム育成にどのように取り組まれているかをご紹介していきます。

今回は投資用不動産の販売と、販売した物件の賃貸管理サービスを提供されている株式会社日本財託様のデジタルマーケティング課の皆さんにUSERGRAMを使った定例ミーティングの様子を取材させて頂きました!

日本財託様の定例ミーティングの概要

  • 頻度・所要時間…隔週に1回ほどで1時間
  • 参加者…サイトの企画に携わる全員(3名。部長含む)
  • 事前の準備…特になし
  • 内容…USERGRAM上のユーザ行動をサイト上で再現しながら確認していき、改善案までその場で議論
  • 観察するユーザ…売上への貢献度が大きい「セミナー申込み」にCVしたユーザ
  • 定例ミーティングの効果…現行サイトの「穴」に気づき、継続改善につなげられること
  • PDCA実践のコツ…小さなものでも出された改善案を基本的には実施するという意識
日本財託様スマートフォン向けウェブサイト

日本財託様の「USERGRAM打ち合わせ」を見学

デジタルマーケティング課のミッションは、日本財託様が取り扱う投資用不動産の購入を検討しているお客様を自社セミナーに集客すること。

セミナー申込数の増加に向け、隔週1回ほどの頻度で「USERGRAM打ち合わせ」を実施しつつ、サイト改善を行なっているそうです。

この日は午前中の10:30~11:30の1時間で開催された打ち合わせ。

通常の会議室よりも空いていることが多いということで広いセミナールームでの開催です。前方の大きなスクリーンにUSERGRAM画面を投影して、定例会が始まりました。

参加メンバーは、マーケティング部部長の坂元様と、デジタルマーケティング課の中曽根様、末続様。サイトの企画・運営はこの3名で担当されているそうです。

大きなスクリーンに投影したUSERGRAMを見ながら、現行サイトについての気付きや改善案を議論していきます

申込みフォームの改善方法から議論がスタート

今回は前日から話題になっていたという、セミナー申込みフォームでの講師紹介の見せ方についての議論から始まりました。

フォームに進んだ後、セミナー講師の情報を確認しに前ページに戻っている行動が気になる」という末続様。

スクリーンに投影した手元のパソコンを操作し、事前にお気に入り登録しておいたユーザの行動を部長の坂元様に見せながら、施策案を議論していきます。

USERGRAM上で表示されるサイト流入~フォーム~申込み完了までのユーザ行動の流れを、実際のページを見ながら確認。スマートフォンユーザだった場合は、ユーザが見た画面と同じ画面で行動を追えるよう、ブラウザのデベロッパーツールを利用してスマートフォンビューを表示させて見ていきます。

投影したスクリーンではブラウザのデベロッパーツールを使ってスマホビューを表示させつつ、手元ではタブレットでの表示を確認する中曽根様

「この講師紹介のリンク、ポップアップで表示させるからスマホだと見づらそうだね」と坂元様。

「わざわざ講師紹介を見ているから、『この人に相談する』などのボタンを置いて、講師紹介から直接申込みができるようにするといいんじゃない?」

「講師紹介のプロフィールをもっと厚くしても良さそう」

など、中曽根様・末続様も交えて、現状サイトとユーザ行動を見比べながら具体的な打ち手の検討が進んでいきます。

議論された打ち手はその場でUSERGRAMのディスカッション機能に投稿。その改善案が出るもととなったユーザに紐付ける形でメモを残していました。

日本財託様がディスカッション機能に投稿した改善案(イメージ)

続いて、直近セミナー申込みしたユーザ行動の確認へ

開始から20分ほど経ったところで、講師紹介に関する議論タイムは終了。

USERGRAMトップに戻り、前回の打ち合わせより後に「セミナー申込み」でコンバージョンしたユーザの一覧を表示し、1人ずつ行動を確認していきます。

ユーザの行動に沿ってサイトを操作し、ページ内の文言やリンクの置き方に分かりづらい点がないかを3人で議論していくのはこれまで同様。

「この方、セミナー情報は見ずに、会社概要やスタッフ紹介をじっくり見てる。この会社が信頼できるのかを考えてるのかも。会社概要とスタッフ紹介ってスムーズに行き来できるのかな?メニューにスタッフ紹介って入ってたっけ?」

「『東京中古ワンルームマンションに投資すべき5つの理由』というまとめ記事があるけど、こういうまとめ記事って本当に必要?マンション投資に詳しくない人は最初の理由から読むことが多そうだから、最初から個別の記事を表示したほうがスムーズなのでは?この記事を見たユーザで絞り込んでボリュームを把握して検討しよう」

などが議論され、この日は5人のユーザを観察したところで1時間が終了となりました。

打ち合わせ修了後のインタビュータイム

ミーティング終了後、打ち合わせ実施の背景やPDCA実践のコツについてお話を伺いました。

Q. 出された改善案はこの後どうするのですか?

末続様:デジタルマーケティング課のタスク管理をしているツールが別にあって、今日ディスカッション機能にメモしたアイディアはタスク化してそちらのツールに転記し、実装までの進捗を管理していきます。各施策のリリース後の効果検証もそのツール上で管理しています。

Q. なぜこのような会議を始めようと思ったのですか?

中曽根様: 実はこれまで、サイト運用は大きめのリニューアルが中心で、定期的なウェブ改善の場はありませんでした。

ただUSERGRAMでユーザ行動を見てみると、「これは導線的にまずいだろう」といった穴がリニューアル後のサイトにも結構あることに気づきました。

このような小さな穴をつぶしていくことで成果が上がることが分かってきたので、改善すべき穴を見つけ、つぶしていく活動の一貫として打ち合わせを実施しています。

Q. PDCAを回すためのコツは何だと思いますか?

中曽根様: 出た改善案を必ず実装する、ということを心がけています。それもできるだけ早く。実装までの間が数ヶ月空いてしまうと「これどういう案だったっけ?」となり、狙いなども曖昧になってしまうので。

末続様:施策を実行することで「この前やった施策、どうなったかな?」という興味がわくし、実際に想定どおりの効果があれば次のPDCAを回すモチベーションも上がります。実施したものの効果が分からない場合は気持ち的に止まってしまうので、いくつも施策の種まきをしておいて、どれかしらが当たる状況を作れるのがいいと思っています。

Q. 今後の定例でやっていきたいことはありますか?

坂元様:施策実装には工数がかかることもあり、今は売上への貢献が大きい「セミナー申込み」に絞って改善を行なっています。ここを磨き込んだ後はセミナー申込み以外にも改善の領域を広げていきたいです。

最後に

お忙しい中、定例ミーティングの取材にお付き合い頂いた日本財託の皆さん、本当にありがとうございました!

※日本財託様のお取り組み事例は下記でもご紹介しています。

左貫雅透
「顧客の成功」=「最大のモチベーション」!前職ではSaaS比較メディアでカスタマーサクセスに従事し、顧客志向の重要性を強く実感しました。USERGRAMに出会い、顧客体験を通じた成果実現を広くご支援していきたいと思いbeBit参画。ツールの枠を超えて価値提供できるよう奮闘しております!趣味は野球です!

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