去る5月17日(金)、ビービットオフィス(大手町)にて、USERGRAMをご利用頂いているファッション系ECサイト3社にお集まり頂き、座談会を開催しました。
当日は、
- 日々の業務でのお悩み
- 業務内でのUSERGRAMの使い方&発見点
ついて、各社様を担当する弊社メンバーも交えて、互いに情報交換いただきました。
業界を絞った少人数での開催だったため、「あー、分かる分かる」といった共感の声が何度も聞こえ、「こういう課題、どう対応されてますか?」など日々の業務に直結した内容がやりとりされていたのが印象的でした。
自己紹介&お悩み共有パート
まず最初は自己紹介ということで、参加者の皆さんに日々の担当業務やお悩みを共有いただきました。
続く「日々の業務でのお悩み共有」パートは、2つのグループに分かれ、お悩みの内容や課題、他社での対応方法について、参加者同士で情報交換を行いました。
- 打ち合わせが多く、企画を考える時間を取れない
- メール対応など、業務効率化が大変
- 分析が苦手で、課題をうまく発見できない
- どんどん登場する新しいツールに対応するのが大変
上記のような、日々の運用タスクが多く変化が早いECサイトならではの悩みに対し、「そうですよね~」という共感、「自社ではこうしている」といった共有がされていました。
業務でのUSERGRAMの使い方&発見点パート
休憩をはさみ、後半の「業務でのUSERGRAMの使い方&発見点」パートでは、各社様の実際のUSERGRAM画面でユーザの行動データを見せて頂きながら、
- こんな状況で
- こんな観点で見たら
- こんな発見点が得られて
- こういう改善につながった
という起承転結のストーリーで共有いただきました。
A社様からの共有(メルマガの検証)
- メルマガの検証を行うため、USERGRAMでユーザのサイト上での行動を観察
- 商品をカートに入れた後、何度も「配送日指定」の画面を見ているユーザが多いのを発見
- サイト上でその画面を見てみたところ、配送可能な日付の一覧に曜日が書かれていないため、ユーザは手元のカレンダーを見ながら、日付を選んでいるのでは…
- 配送日指定をカレンダー形式で選べるような改善を実施
B社様からの共有(特集ページの検証)
- 季節商品を集めた特集ページの検証を行うため、USERGRAMで「特集ページを見てから購入」したユーザを絞り込んで観察
- 商品詳細ページを見た後、関連商品や商品アクセサリを行ったり来たりしている行動を発見
- 関連商品を同じページ内に掲載して比較検討しやすくする、商品にプラスできるアイテムも掲載して単価アップを狙うなどの改善を実施
C社様からの共有(ボタン追加の検証)
- スマホの商品詳細ページで、ある程度ページをスクロールしたタイミングでページ下部に現れるよう、「カテゴリ一覧」「カート」ボタンを実装
- この施策の効果を検証するために、USERGRAMで「カテゴリ一覧ボタンをクリック→購入」または「カートボタンをクリック→購入」の行動をとったユーザのボリュームを4ヶ月分比較
- 購入者のうち、一定のユーザがボタンをクリックしており、数値も安定的に推移しているため、効果のある施策だったことが検証できた
C社様からの共有(会員登録キャンペーンの検証)
- 年末に実施した会員登録キャンペーンの検証を行うため、USERGRAMで「キャンペーンバナーを見てから会員登録」したユーザを絞り込んで観察
- 年明け、キャンペーン経由で会員登録したユーザはサイトに訪問しているものの、何も買っておらず、まだ発売されていない福袋を探しているような行動を発見
- 福袋などユーザが期待しているイベントは事前に予定日をお知らせすることで、買い逃しを防げそう
各社様の共有を受けて
ある方からの共有の後、別の方から「うちのサイトでも似た発見がある!」といった共有が始まったり、「その観察テーマはどうやって立てたんですか?」などの質問が飛んだり、USERGRAMを使っている方同士ならではのやり取りも活発に行われていました。
また、USERGRAMでサイトの課題に気づいたエピソードを聞いて、「それ、うちのサイトは大丈夫だっけ?」とその場でサイトを確認する姿もありました。
「自社のUSERGRAMデータを他社さんに見てもらうと新しい発見がありそうですね」という発言も出ましたが、自社のサイトは日々見慣れていて課題に気づきづらい分、同じ業界の他社の方に見てもらうことで、新鮮な気づきを得られたようです。
2時間半の座談会終了後も、ご参加者様同士でお話されたいことは尽きないようで、互いに連絡先の交換などをされていました。
参加した方からのご感想
ご参加いただいた方からは、
- 最初にお悩み共有で打ち解け、その後に発見点の発表というセットがよかった。発表だけだと話の入り方が変わったと思う
- USERGRAMは自社では活用できてないのかなと思っていたが、他社さんも悩みながらやってることがわかったので、まだまだやり方ありそうだと感じた
- これまで「●●の行動をした人は●%いる」のように、定量分析の延長でUSERGRAMを使ってしまいがちだったが、他社の使い方を聞いて使い方を見直そうと思った
- 他社の方と一緒に一人ひとりのユーザのカート周りの行動を見ることで、「単純だけど見落としがちなこと」を発見でき、こういうのも大事だと分かった
- 普段は聞く機会のない、他社の業務の悩みからUSERGRAMの活用まで多岐にわたる内容で、参加者全員学ぶことが多かった
といったご感想をいただきました。
今後の開催
USERGRAMご利用者の方を対象にしたイベントは今後も開催予定です。
ご興味のある方は、USERGRAMのカスタマーサクセスメンバーまでお気軽にお声がけください。