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活用ヒント

【メール・SNS施策】改善点を出す際の着眼点や観察のポイントをご紹介

メールやTwitter、LINEなどのプッシュ施策においては、開封率が低かったらタイトルを変えよう、クリック率が低かったらリンクの場所を調整しよう…といったように、定量データを見て改善している方も多いと思います。
同じように、USERGRAMの行動データもプッシュ施策の改善や施策立案に生かすことができます。

本記事では、メールやLINEといったプッシュ施策を担当されている方に向けて、配信内容と配信セグメント・配信時間・配信時期のそれぞれの観点から

  • USERGRAMを使って分析する際の着眼点、観察時のポイント
  • おすすめの観察タイミングや観察人数
  • 絞り込みのコツや便利なTips

をご紹介しています。ぜひご自身の業務・施策において、USERGRAMが生かせそうな領域を見つけてみてください。

配信内容と配信セグメント

プッシュ施策を実施する上で最も重要といっても過言ではないのが、適切なユーザに、適切なコンテンツを配信できているかという点です。
どちらか一方が適切ではなかったがために、CTRやCVRが伸びなかった…という経験をしたことのある方も多いのではないでしょうか?

配信内容と配信セグメントは切っても切れない関係です。

  • 配信内容が決まっている場合は、配信セグメントを見直す
  • 配信セグメントが決まっている場合は、配信内容を変更する

というように、変更したい箇所に的を絞ってユーザ観察してみるのがおすすめです。

ここから、USERGRAMを使ってそれぞれのポイントを見直す際の観点をお伝えします。

ターゲットユーザが当初の狙い通りにCVしているかを観察し、想定とのギャップを探す

USERGRAMを使って、ユーザが狙い通りの行動/CVをしているかをチェックしてみましょう。想定外の行動から、ユーザが求めているコンテンツや、適切な配信セグメントが見えてくることがあります。

①配信内容を見直したい場合

メール等から流入したユーザが、配信したコンテンツからCVに至っているか、配信した商品を購入しているかどうかなどを確認しましょう。
行動観察をした結果、ユーザが期待する行動を取っていないことが分かった場合、ターゲットユーザの求めているコンテンツはなんだったのか?をユーザ行動から読み取っていきます。

例えば、「人気商品ランキング」メールのコンテンツから流入したはいいものの、そのページにはあまり滞在せずに自身でカテゴリ検索を行い商品を探しているユーザが多かったとします。

その場合、人気商品ランキングをカテゴリ別の切り口に分けて紹介することでユーザが商品に興味をもってくれる可能性はぐんと上がります。

②配信セグメントを見直したい場合

CVしてはいるもののターゲットユーザが狙い通りの行動をしていない場合は、配信内容に対し配信セグメントが適切でない可能性があります。
その場合、メールやSNS以外の方法でそのコンテンツに流入しているユーザの属性や状況から共通点を探してみるのがおすすめです。

例えば、お金に余裕のある40~50代向けに「ちょっとリッチなレストラン特集」という特集コンテンツを配信した場合。
メール以外でその特集コンテンツに流入したユーザの属性をチェックしたところ、20~30代の男性が多いことに気づきました。
また、そのユーザの行動を観察してみると、店舗検索で「記念日におすすめ」「誕生日におすすめ」というタグにチェックを入れ、お店を探しているユーザが多くいました。

上記のような行動が見られた場合、「40~50代よりも、20~30代の男性向けに、かつシーンに合わせたレストランを提案するメルマガを打つと良いのではないか」のように、適切なセグメントの見直しに繋がります。

活用Tips

USERGRAMの観察結果から、特定の行動をしているユーザに対してメールを配信したい場合、サービスIDを取得していれば該当のユーザの抽出が可能です。
その際、絞り込み結果から一覧をCSVでダウンロードし、サービスIDや注文IDといったユーザを特定できる情報からメールアドレスを抽出してください。
※USERGRAMで一度に表示/CSVダウンロードできるユーザ数の上限は2,000名です。

配信時間

開封率やクリック率、CVRをアップさせるためには、配信時間も重要です。
そのため、配信時間を決める際は、ユーザがメールやメッセージを開きやすい時間帯を意識していることと思います。

ただ、開きやすい時間帯は意識できていたとしても、「実際にサイトに訪れてじっくり見てくれる時間帯(=CVにつながりやすい時間帯)はいつか」までは意識できていないケースも多いのではないでしょうか?
そのような場合、開封だけして内容は見たがじっくり本文を読む時間がなかったり、興味があるのでクリックはしたが、CVに至るまでじっくり検討する時間がない…という取りこぼしが発生しているかもしれません。

そんなときは、以下のようにUSERGRAMを活用することで、CVに結び付きやすい時間帯を発見することができます。

ターゲットユーザがメール等からCVに至っている時間帯を見つける

まずは、ターゲットとなるユーザが、何時にメールからサイトを閲覧し、CVまで至っているかチェックしましょう
訴求したいユーザ層(主婦、会社員など)によってもサイトをチェックしやすい時間帯は変わってくるので、セグメントを絞っている配信で確認するのがおすすめです。

一例として、アパレル系ECサイトでの実際の事例をご紹介します。

この企業では、スマホをチェックしやすい時間帯であろうお昼の12時にメールを配信していました。
開封率・クリック率は平均レベルを維持していましたが、CVRはその他の施策と比べるとあまり高くありませんでした。
そこでUSERGRAMをチェックしてみると、配信当日のお昼時にサイトに訪れているユーザは、リンクを1ページだけクリックし離脱している…という行動がほとんどでした。
一方でメールからCVしているユーザが多いのは22時以降の時間帯で、「仕事や家事が終わり、自分の時間が確保できる夜遅くに、しっかりと比較検討して購入している」という傾向が見えてきました
この行動から、メールの配信時間帯を昼から夜の時間帯に変更することでCVRがアップさせることができました。

このように、開封率・クリック率が高そうな時間帯に加えて、CVに結び付きやすい時間帯を見極めることでCVRアップの可能性があります。

活用Tips

「この時間帯にCVしているユーザが多いかも」という感触が得られたら、USERGRAMの絞り込みで、メールを閲覧後、時間帯別にCVしているユーザの数をチェックしてみるのがおすすめです。
対象の配信メッセージからCVに至っているユーザを母数として、特定の時間帯でCVしているユーザの割合が多い場合は、改善によりCVRがアップする可能性が高いです。

時間帯別CVユーザの絞り込み方法

配信時期

定期的に配信するメールや、リピート促進メールなどは配信時期が重要ですよね。

  • ECサイトや予約サイトなどで、リピートCVを促すメールやDMを送っている
  • リード獲得を目的としたサイトで、資料ダウンロードを行ったユーザに対しステップメールを送っている

など、配信時期を意識したメールやLINEを配信しているが、あまり効果が振るわない…という場合は「ユーザが情報を欲しいと思ったタイミング」で配信ができていない場合があります。

そんなときはUSERGRAMでユーザがCVする時期を見極め、配信時期に反映しましょう。

配信対象ユーザが、いつの時期から購入・申込を検討しているかをチェック

  • 同じ商品のリピート購入を促したい場合:初回購入の何週間後にサイトに訪れて商品を検討しているのか
  • リード獲得の場合:資料ダウンロード後、検討し始めるのはどれくらいのタイミングなのか

といった、「ユーザが商品・情報を欲しいと思うタイミングはいつなのか」を、CVしたユーザを観察することで見極めましょう

一例として、リピート購入を狙う化粧品ECサイトでの事例をご紹介します。

担当者は「初回購入分を使い切る時期にリピートを促すメールを送るのがよいだろう」と考え、初回購入者に対し購入の1か月後にメールを送っていました。
しかし、メールを受信したユーザを観察してみると、ユーザは購入から2~3週間後に購入した商品のページを訪れていたのです。
この行動から、「ユーザは商品がなくなったタイミングではなく、効果を感じ、リピートしたい!と思ったタイミングで購入を検討している」ということに気づき、配信時期を変更するという改善案が生まれました。

メール・SNS施策におけるおすすめの活用方法

定量データとセットで、配信数日後にメールの効果を振り返る

メールの場合、配信から1週間ほどで最終的な成果数値を決定させる場合が多いのではないでしょうか。定量データが集計できたら、課題となっている数値や目標値を下回った数値をチェック。

そこで気になったポイントを念頭に置きながら、USERGRAMで検証してみましょう。

配信頻度にもよりますが、改善案をしっかりと出したい場合はメールごとに5~10人ほどのユーザを観察するのがおすすめです。

数値成果がそこまで悪くない場合は、メール配信後に2~3人観察してみる、という習慣をつけておくことでユーザの肌感が身につき、新たにメールを配信する際も企画が立てやすくなります。

各集客施策の担当者同士で行動観察・改善案出しを行う

広告はAさん、メールはBさん…といったように各集客施策ごとに担当者が分かれている場合は、「複数チャネルの担当者がUSERGRAMを一緒に見て意見を出し合う場を設ける」という活用方法がおすすめです。

というのも、ユーザの行動を見てみると「1つの集客チャネルから流入・CVする」というわけではないですよね。

実際には、広告で流入したユーザが興味をもって後日記事コンテンツを読み、LINEの友達追加したのちに配信されたメッセージからCVする…といったように、1人のユーザが複数のチャネルをまたいでいるケースも多いのです。

しかし、コンテンツマーケ領域の担当者が広告の改善点を思いついたとしても、それを実行するには広告担当者への報告や背景の説明といったステップが必要になり、自身の担当領域ではないのにかなりの工数がかかってしまいます。

そのため、集客施策担当者全員で一緒に行動観察~改善案出しをすることで、改善案の背景の理解や課題となっている点の目線合わせまで一気に行うことができるので、改善までの工数を削減でき実行スピードもアップします。

また、複数人でUSERGRAMを見ることで自身にはない気づきに触れ、改善案のバリエーションが広がるというメリットもあります。

下記記事にて、複数人でUSERGRAMを使って観察を行う方法をご紹介しています。ぜひご参照ください。

【組織での活用例】USERGRAM定例会のススメ

メール・SNSのURLにはパラメータを忘れずに!

サイトに遷移するURLにパラメータが付与されていないと、USERGRAM上で「メールからの流入」といったような絞り込みを行うことができません。パラメータは必ず付与するようにしましょう。
※パラメータは、utmパラメータなど他サイトのパラメータで問題ありません。

メールやLINEからのユーザを絞り込む方法は、下記記事をご参照ください。
【絞り込み】SNS・メルマガ・各種広告から流入したユーザを絞り込むには?

サービスIDを取得している場合は、配信全体のユーザの中から自社データベースの情報をもとに一定の条件でユーザを抜き出して観察するといったことも可能です。
特定のユーザを観察する場合は、USERGRAMでサービスIDとして計測している値(会員IDなど)を抜き出してユーザ検索を行ったのち、メールのパラメータ等で行動絞り込みをしてください。
※詳しい抽出方法は下記記事をご参照ください。
「サービスID」とは?どう使えるの?

左貫雅透
「顧客の成功」=「最大のモチベーション」!前職ではSaaS比較メディアでカスタマーサクセスに従事し、顧客志向の重要性を強く実感しました。USERGRAMに出会い、顧客体験を通じた成果実現を広くご支援していきたいと思いbeBit参画。ツールの枠を超えて価値提供できるよう奮闘しております!趣味は野球です!

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