SEOやコンテンツマーケティングの担当者の方は、日々コンテンツの順位やセッション数、CVRを確認し、リライトなどの改善業務を行っていらっしゃると思います。
実はUSERGRAMの行動データもSEO・コンテンツマーケティングに活かすことができます。
本記事では、SEO・コンテンツマーケティングを担当されている方に向けて、順位向上のリライト・CVR向上の改善といった観点から、
- USERGRAMを使って分析する際の着眼点、観察時のポイント
- おすすめの観察タイミングや観察人数
- 改善するページを決める際のポイント
をご紹介しています。ぜひご自身の業務・施策において、USERGRAMが生かせそうな領域を見つけてみてください。
目次
順位向上のためのリライトで使う
記事の順位を上げるためには、検索キーワードに対し、ユーザが求めている情報が提供できているかが重要ですよね。
USERGRAMを使って「ユーザニーズに沿ったコンテンツになっているか」を効果検証することで、リライト時に必要な情報を洗い出すことができます。
特定の記事を閲覧したユーザの行動から、記事に不足している情報を見つける
まずは改善対象の記事・コンテンツを読んだユーザの行動を観察しましょう。
その際、「同じ文脈で読んでいるページは何か」を意識して観察することが重要です。
複数のユーザの行動に共通する、同じ文脈で読んでいる別記事・ページを見つけたら、
- 別記事のリンクを、記事内やレコメンド欄に入れることで回遊を促す
- 別記事に記載されている情報と元記事の情報を比較し、不足している情報をリライトで追記する
といった改善箇所が見えてきます。
CVR向上のための改善企画出しに使う
コンテンツマーケティングにおいては、記事・コンテンツからのCVRも重要なKPIですよね。
コンテンツによっては、1記事でCVを狙うコンテンツもあれば、複数ページ回遊し、情報をインプットした後にCVを狙うコンテンツもあると思います。
後者の場合、記事やページの読み合わせを意識してCVまでのシナリオを描くことが大事になってきます。
USERGRAMを使って記事を回遊してCVしたユーザを観察し、CVに効果のある情報を見極めていきましょう。
ユーザの回遊からCVまでに必要なページ・情報を読み解く
1つの記事を軸にして、ユーザがCVまでにどのような記事・ページを回遊しているかもチェックできます。
その際、ユーザがじっくり見ているページ(スクロール率を計測している場合は、下部まで読んでいるページ)に着目し、CVに寄与していそうなページや情報を選別して、CVまでの理想のシナリオを描きましょう。
その上で、記事内リンクや関連リンク、バナーなどを設置し、回遊できる導線を設計していくのがおすすめです。
SEO・コンテンツマーケティングにおけるおすすめの活用タイミング
記事のリライトを行うための事前準備として使う
記事の順位をKPIに置いている場合、ある程度記事に順位がついてきたタイミングでリライトを検討することが多いのではないでしょうか。
リライトを行う前の事前準備、情報集めとしてUSERGRAMで観察を行うのがおすすめです。
記事のセッション数にもよりますが、5~10人ほどのユーザを観察し、「同じ文脈でユーザが知りたい情報は何か」を探してみましょう。
CVR改善企画を立てるときに使う
CVR向上のためには、リライト以外にも導線設計や関連記事のリンクの見直しが重要です。
USERGRAMで10人ほどユーザ行動を見てみると、ユーザの共通項が見えてきて、CVまでのシナリオ設計が描きやすくなります。
検証すべきページが決められないときは…
コンテンツ量が多く、観察対象を決められない…という時は、定量データと掛け合わせて改善すべきページを選んでいくのがおすすめです。
例えば以下のような伸びしろのあるページから、改善すべきページを選ぶのがおすすめです。
- インプレッション数が多いが、順位は高くない(2ページ目以降など)
- 訪問数は多いが、CVRの低い記事
- 訪問数は多いが、直帰率の高い(=回遊率の低い)記事
USERGRAMの利用傾向分析機能でも、PV数や訪問数、CV数といった定量データが確認できます。ぜひご活用ください。
※利用傾向分析について、詳しくはこちらの記事をご参照ください。
番外編:業務連携での活用のススメ
各領域ごとの使い方とは別に、社内・社外の連携に役立つおすすめの活用方法をご紹介します。
代理店発案施策の優先順位づけに使う
SEO対策などを代理店に依頼している、という企業様におすすめなのが、USERGRAMで実行する施策の取捨選択を行うという使い方です。
代理店から出てきた施策を実行するのにもコストがかかります。施策を提案された段階で、「その施策を実行して本当に効果が見込めるか」をUSERGRAMで観察しましょう。
例)
【代理店から提案された施策】
離脱率が高い記事コンテンツにおいて、CVへのリンクを増やすことでCVRをアップさせる施策
【USERGRAMで行動観察を行ったら…】
該当の記事でCVしなかったユーザは、その後製品の機能や値段を訴求するリターゲティング広告からCVしているケースが多かった。
代理店の案である「CVへのリンクを増やす」だけでは根本的な解決にはならず、記事コンテンツ内に実際の商品の画像や値段などを盛り込む方がCVRアップが望めるのではないか、ということがわかった。
各集客施策の担当者同士で行動観察・改善案出しを行う
広告はAさん、メールはBさん…といったように各集客施策ごとに担当者が分かれている場合は、「複数チャネルの担当者がUSERGRAMを一緒に見て意見を出し合う場を設ける」という活用方法がおすすめです。
というのも、ユーザの行動を見てみると「1つの集客チャネルから流入・CVする」というわけではないですよね。
実際には、広告で流入したユーザが興味をもって後日記事コンテンツを読み、LINEの友達追加したのちに配信されたメッセージからCVする…といったように、1人のユーザが複数のチャネルをまたいでいるケースも多いのです。
しかし、コンテンツマーケ領域の担当者が広告の改善点を思いついたとしても、それを実行するには広告担当者への報告や背景の説明といったステップが必要になり、自身の担当領域ではないのにかなりの工数がかかってしまいます。
そのため、集客施策担当者全員で一緒に行動観察~改善案出しをすることで、改善案の背景の理解や課題となっている点の目線合わせまで一気に行うことができるので、改善までの工数を削減でき実行スピードもアップします。
また、複数人でUSERGRAMを見ることで自身にはない気づきに触れ、改善案のバリエーションが広がるというメリットもあります。
下記記事にて、複数人でUSERGRAMを使って観察を行う方法をご紹介しています。ぜひご参照ください。