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活用ヒント

改善案出しってどうやるの?~特集ページ改善編~

新商品の特集ページやキャンペーンLPなど、業界問わず多くの企業様で実施されている特集ページ施策。
ユーザのニーズを適切に捉えられているか、不足している情報はないかなど、頭を悩ませているご担当者様も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、USERGRAMご導入企業様の事例をもとに、特集ページの改善において、行動データからどのように気づきや改善案を出していくと良いか、そのヒントをご紹介していきます!

改善のポイント

まずは、本記事で登場する特集ページ改善のポイントをご紹介します!

ポイント① 直後の閲覧ページに着目
特集ぺージの直後に閲覧をしたり、行き来を繰り返しているページや内容に着目をすることで、特集ページにおける情報の不足や、効果的な訴求方法に気が付くことがあります。

ポイント② CVまでの王道ルートに着目
CVまでの王道ルートに着目をすると、ユーザが各サイトページ上に何を求めているのか推察でき、ユーザの自然な行動遷移上に特集を掲載してCVに寄与する可能性が高まります。

ポイント③ 日々のユーザ分析がヒット特集に
USERGRAMは施策検証にご活用頂くのはもちろん、「昨日CVしたユーザを5分観察する」など日々ユーザの行動を少しずつチェックすることで、意外なところからホットなユーザニーズを発見できることがあります。

USERGRAMご導入企業様の特集ページ改善事例4選

上記のポイントを押さえた4つの事例を元に、特集ページにおける気づきや改善案の出し方を、様々な角度からお伝えしていきます!

皆様のUSERGRAMご活用のヒントとなれば幸いです。是非ご覧ください。

1.直後の閲覧ページから不足情報を発見し、掲載内容を改善

特集ページにおいて、情報を過不足なくユーザに提供し、CVへ促すことが出来ているか、不安に思われているご担当者様もいらっしゃるのではないでしょうか?
特集ページ閲覧後に見ていたページから、CVに必要な情報の不足を発見し、掲載内容を改善した事例をご紹介します。

対象サイト

エステサロンの予約サイト

観察した内容

<施策>
全身お得キャンペーンのLP

<観察したユーザ>
全身お得キャンペーンLPから流入し、全身エステコースにて予約完了したユーザ

観察結果

キャンペーンLPに流入してページをしばらく見た後、コース一覧ページに移動して「全身エステコース」や「顔エステコース」の詳細ページを何度も行き来している。

気づき

「顔」のエステに興味があるユーザだが、今回のキャンペーン対象だった「全身エステコース」には「顔」が含まれているのかが分からなかったのかもしれない。

改善案

今回のキャンペーン対象である「全身エステコース」には、どの部位が含まれるのかが伝わるような説明に変更した。

このように、特集ページを離脱した後どんなページに遷移しているか着目してみると、意外な情報の不足に気が付くことがあります。
行動観察の際には、是非ユーザ行動の遷移を丁寧に追うことを心がけてみてください。

2.直後の閲覧ページから気になるポイントを発見し、より刺さる訴求内容に改善

「明確なターゲットを決めて企画・内容を決定したはずなのに、見込んでいたよりも売上げが伸びない…」という場合には、ターゲットとなるユーザが気になっているポイントと、特集の訴求ポイントが合致していない場合があります。

今回は、予想外の行動遷移から、ユーザの気になるポイントを発見し、対象ターゲットに刺さる訴求・掲載内容に改善した事例をご紹介します。

対象サイト

ファッションECサイト

観察した内容

<施策>
SSサイズ特集
Sサイズだと大きすぎるという小柄な女性向けに、SSサイズの服を種類多く用意。過去に販売実績もあり、ある程度の売上を見込んでいたが、思うように売上は伸びていなかった。

<観察したユーザ>
SSサイズ特集ページを見て、対象商品を購入したユーザ

観察結果

ユーザは、何度も何度もサイズ表と商品詳細ページを行き来してサイズを確認していた。

気づき

ユーザは、SSサイズの商品を購入するにあたり、「袖丈は合うか」「身丈は求めている通りか」など「自分に合うサイズ」かどうかについて、なかなか確信が持てていない様子だった

施策担当者は「SSサイズという訴求をすれば、小柄な方には自分にぴったりと思ってもらえる」と考えていたが、ターゲットユーザにとっては、それだけではサイズを決めるための情報として不足していたことがわかった。

改善案

「ぴったりのサイズが見つかる」を実感してもらえるよう、主に3つの改善施策を実施。

①サイト内のバナークリエイティブの変更
小柄なモデルがSサイズを試着したものと、SSサイズを試着したものを並べたクリエイティブを作成。「ぴったりのサイズ」の商品を見つけられることを視覚的に分かりやすく訴求。

②メールマガジンでの文言変更
「SSサイズ集めました」から「背の低い方向けにぴったりサイズを集めました」と、よりユーザニーズに合致する訴求に差し替え。

③「ぴったりのサイズ選びを助けるコンテンツ」の作成
・身長別×総丈別でどのようなサイズ感になるかというコンテンツ
・サイズの測り方をわかりやすく伝えるコンテンツ

▲③の改善案イメージ

これらの施策を実施した結果、売上は改善前の3倍を達成したそうです!

このように、ターゲットが明確な特集の場合は、そのターゲットユーザの気持ちになりきって行動観察をしてみることで、ユーザが本当に気にしているポイントに気が付く場合があります。是非試してみてください。

元事例はこちらをご参照ください。
特集の売上が3倍に!小柄な女性の心理を捉えたUX改善とは?

 

3.バナークリックタイミングから「CVまでの王道ルート」を発見し、掲載場所を変更

特集ページの中身は熟考するものの、掲載場所は前回を踏襲したり、PV数の多いページなど、機械的に決めてしまっている場合も多いのではないでしょうか?
今回は、ユーザのCVまでの導線に着目し、特集ページをユーザの「いつもの行動」上に変更したことで、CVに寄与した事例をご紹介します。

対象サイト

コスメECサイト

観察した内容

<施策>
新商品リリースのキャンペーンページ
新商品リリースに伴い、キャンペーンページを作成。最もPV数の多いトップページの上部に大きな誘導バナーを設置するも、結果は思わしくなかった。

<観察したユーザ>
新商品リリースのキャンペーンページを閲覧したユーザの行動

観察結果

ユーザはトップページには数秒しか滞在せず、すぐにページ右上のハンバーガーメニューから、購入履歴やいつも購入する商品のカテゴリページに移動していた。
そして気になる商品を確認した後、たまたまトップページに戻った一部のユーザが、キャンペーンバナーをクリックしていたようだった。

気づき

トップページはPV数は多いものの、商品を探すページではなく、別のページに移動するための入口(ただの通り道)にすぎないようだった。
そしてユーザにとって商品を探すページは、このサイトにおいては各カテゴリページであることが分かった。

改善案

キャンペーンページへの誘導バナーを商品カテゴリページに設置。
この結果、このキャンペーンページの閲覧はぐんぐん伸び、キャンペーン商品の売上が1.4倍に伸びたそうです。

このように、普段ユーザがサイト内をどのように遷移しているか観察することで、より効果的な特集ページの掲載場所が発見できるかもしれません。是非確認してみてください。

元事例はこちらをご参照ください。
サイト内バナーの掲載箇所の変更で、新商品の売上が1.4倍に

また、ポップアップバナーにて特集ページを訴求している企業様において、ユーザの行動をもとにポップアップを出すページの見直しを行い、成果につながった事例もございます。是非合わせてご確認ください。

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4.商品を探す行動から「商品探しの新たな軸」を発見し、ヒット特集を企画(バーニーズ ジャパン様)

日々ユーザ分析を行っていると、意外なところからユーザのニーズを発見することがあります。
今回は特集ページの検証をしたという事例ではなく、日々の行動分析の中で、ユーザが商品選定を行う過程から意外なユーザのニーズに気が付き、ヒット特集の企画につながった事例をご紹介します。

対象サイト

セレクトECショップ(バーニーズ ジャパン様)

観察した内容

<施策>
在庫品等を販売するアウトレットページ
「アウトレット商品を探すユーザは、欲しい商品がピンポイントで決まっていることは少ないのでは?」という想定のもと、商品の詳細なカテゴリ分けや、ブランド別のカテゴリ分けはあえて実施していなかった。

<観察したユーザ>
アウトレットページから商品購入をしたユーザ

観察結果

バーニーズ ジャパン様では、スペシャリティブランドのアイテムを販売するだけでなく、オリジナルレーベル<バーニーズ ニューヨーク>も手掛けられていた。
このオリジナルブランドの商品を見ては一覧に戻り、またオリジナルブランドの商品を見ては一覧に戻る…というように、スペシャリティブランドの商品は閲覧せず、オリジナルブランドの商品ばかりを閲覧しているユーザが想像以上に多かった。

気づき

アウトレットページを使用するユーザの中にも、オリジナルブランドという軸で商品を探しているユーザが一定数いるようだった。
そして、アウトレットページで「オリジナルブランド」にこだわって探すユーザがいるということは、通常ECサイトでも「オリジナルブランドファン」がいるのではないか、と仮説を立てた。

改善案

アウトレットページのカテゴリ分けを詳細化し、ブランドやアイテム別に商品を探せる絞り込み機能を追加。
加えて、オンラインストア上で「オリジナルブランド特集」を新設。
結果、「オリジナルブランド特集」は通常の特集よりも多くクリックされ、新設後のわずか3日間で通常特集と比べて3倍の売上につながったそうです。

このように、日々ユーザ分析を行う中で意外なニーズに気が付き、特集企画発案に繋がることがあります。是非、日々の観察の中でも意識してみてください。

元事例はこちらをご参照ください。
ユーザニーズに沿った特集コンテンツで売上が通常特集の3倍に【バーニーズ ジャパン様セミナー(3)】

今回は特集ページの改善業務について、様々な角度から、気づきや改善案の出し方についてお伝えして参りましたが、いかがでしたでしょうか?皆様の業務に少しでもお役立て頂ければ幸いです。

本記事に掲載している事例以外にも、様々な改善事例がございます。是非ブログ内の「分析事例」からご参照ください。

藤田彩香
「成功」や「満足」を一緒に作り上げていきたい!出版業界での購買企画、その後人材コンサルタント経験を経てビービットへ入社。USERGRAMを通じて顧客志向あふれる世界を目指し、全力でご支援させていただきます!趣味は社交ダンス。中でもタンゴが得意です。